在宅ワークの父親が、2歳の女児を保育園に預けるのを忘れ、7時間も車内に放置したことで、女児は熱中症で亡くなってしまいました…
父親は、娘が車に乗っていることを忘れて車を降り、家の中で仕事を続けていたそうです。
毎年この季節になると、子供の車内放置の事故・事件が多く聞こえてきますが、 ” うっかり子供の存在を忘れる ” という事故は昔から意外と多く発生しているようです。
今回は、過去の車内に子供を置き忘れた事件・事故をまとめてみました。
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父親が「保育園に預け忘れ」、2歳女児が車内に放置後亡くなる|茨城県つくば市
6月17日に茨城県つくば市内で、女児が父親の車内に置き忘れられ亡くなる事件が発生しました。
4人暮らしの家族で、母親は朝から仕事に出かけており、父親は女児を後部座席のシャイルドシートに乗せて小学3年生の長女を小学校まで送り届けました。
そのまま車で自宅に戻り、女児を車に残したまま在宅で仕事。
長女の迎えのため再び小学校に向かい、学校の駐車場についた時に女児の異変に気が付きました。
ぐったりした娘を発見した父親は、大変狼狽し大きな声で助けを求めたそうです。近くにいた別の女性が救急車を呼んだのですが、間に合いませんでした。。。
父親は、長女を小学校に送っていった後に、女児を保育園に預ける予定だったのですが、
それを忘れて車内に女児を残したまま家に戻ってしまったという事です。
結果、女児は車内に約7時間も放置されてしまいました。
事件当日の天気は最高気温27.8度で、7月中旬並みの陽気だったという事です。
車内に忘れられた女児の事を思うと胸が苦しい・・
2歳の女の子の存在を完全に忘れて、夕方に小学生の娘を迎えに行くまで気付かないというのは、なかなか衝撃的な話・・・
置き忘れた父親本人や、朝から働きに出ていた母親の事を考えると本当に辛いですが、何より亡くなった2歳の女の子が可哀想でなりません。
ネット上でも色々な声が上がっています。
2歳児を保育園に預け忘れ、車に7時間放置で死亡。コロナのせいで忙しくイレギュラーも多くて起きてしまったのかな。人間は時としてあり得ないミスをする。特に受験など頭に血がのぼる時は要注意。小学校受験の当日、子どもを忘れて夫婦だけで試験会場に行った例があるらしいhttps://t.co/ENbRDXTcqH
— 英才教育ママの端くれ (@eisai_kyouiku) June 18, 2020
辛すぎる…
家族はもちろん、保育園の先生も自分を責めてそう…
だめだ…辛い
父親「保育園に預け忘れた」 2歳女児死亡、車内に放置か | 共同通信 https://t.co/IBhH6Q2BQD
— loukoumi (Ally) (@loukoumi) June 18, 2020
この他にも、
・コメントは批判の嵐だけど私も忘れる可能性あると思ったし、
旦那は仕事に追われてたら間違いなく忘れるタイプだと思う。肝にめいじよう。
・思い込みって怖いね
保育園に預けたって思い込んじゃったのかな
・亡くなった子のことを思うと本当にかわいそう、
苦しかっただろうに。忘れるなんてそんな事ある?
・子が2歳でテレワーク中だからこういうニュースほんときつい
可哀そうすぎて辛い
・男性は1つの事に夢中になると他がおろそかになる人が多い気がする
など、事件に衝撃を受けた人が多くのコメントを残しています。
「子供を車内に忘れるなんて絶対あり得ない」
「男の人は一つの事に集中してしまうから怖い」
と、今回の事件の父親を責めるようなコメントもいくつかありましたが、
「私もやりかねない」
と恐怖を感じている人もいました。
今回の事件、他人事と思っている人も多いかもしれませんが、実は国内外でも同様な事件は多数起きていて、決して他人事ではないのです。
車内に子供を忘れる事例が過去にも…。
今回の茨城県の事件で、「子供を車内に忘れるなんてあり得ない」という声が多いのですが、実際には過去に同様な事件は多数起こっているのです。
日本国内外の事例を紹介します。
①岐阜県|2004年
当時41歳の父親が1歳の女児を保育園に送っていくはずだったのですが、「子供が静かだったことや、遅刻しそうだったこと」で忘れてしまい、職場の駐車場で子供は死亡。
②栃木県|2016年
栃木で発生した事故では、父親が朝通勤する際に2歳の男児を保育園に送るはずが「仕事の事を考えていたら忘れて」しまい、子供は職場の駐車場で死亡。
③山口県|2017年
母親が生後2か月の娘を車から降ろし忘れ、アパートの駐車場で子供は死亡。
④宮城県|2017年
祖母が3歳の孫を幼稚園に連れて行くのを忘れ、自宅の駐車場で3歳の男児が死亡。
⑤長崎県|2018年
帰宅した両親が子供を車から降ろし忘れ、1才の女児が死亡。
⑥富山県|2019年
富山の事件では、当時25才の母親が仕事後に知人と酒を飲み、運転代行で2人の子供と帰宅。11ヶ月の女児だけを車から降ろし忘れ死亡させてしまいました。
⑦アメリカ|2017年
看護師の母親が1歳9ヶ月の娘を保育園に送り届けることを忘れてしまい、子供は母親の務める病院の駐車場で亡くなりました。
母親はその日の仕事の事で頭がいっぱいになっていたそうです。
車内の子供置き忘れの予防法5選!
これだけ多くの事例があるという事は、今「ありえない」と感じている私達も同様の事を起こす可能性があるという事です。
なので、子供を持つ人全員が予防をする意識を持たなければなりません。
アメリカの子供の車内放置防止団体「Kids and Cars」の代表が提言する策をいくつか紹介します。
①場所を移動するときは振り返る癖をつける
②車の後部座席に必需品を置いておく
③車に乗る時はぬいぐるみを一緒に
④保育園・幼稚園のスタッフと連絡体制を築いておく
⑤車内放置されている子供を見つけたら通報する
とにかく、子供が乗っている後部座席の事を忘れないような工夫が必要です。
パソコンなどの必需品を置いておいたり、嫌でも目に入るぬいぐるみを置いておくと、自然と子供が目に入ると思います。
また、保育園の先生とも子供が登園しなかったら家庭に連絡が入るように連携をとっておくことも大切ですね。
まとめ
今回は、茨城県での父親が2歳女児を車内に忘れてしまった事件を取り上げました。
自分の子供を車に乗せていたことを忘れてしまった父親に対して、
・信じられない
・あり得ない
という声が多かったのですが、実際には世界中で同じような事故が起こっています。
仕事などで精神的に追い詰められていたり、他の事で心を病んでいたりすると、子供の事をすっぽり忘れてしまう事が誰にでも起こりうるという事です。
大事な子供を失わないためにも、日ごろの習慣を気を付けていきたいですね。